WEB制作・アプリ開発

設備ではなく「体験」を。障害特性に合わせた次世代地図アプリ、開発の全貌

※この記事は、前回の記事「『平等』ではなく『公平』を。障害の枠を超え、対等な仲間と歩む社会への願い」の続きです。


開発の背景:隠された「本当の体験情報」をあらわに

これまでのバリアフリー検索は、行政や一般サービスによる「設備の有無」という点的な情報が中心でした。しかし、障害当事者が本当に知りたいのは、単に「設備があるか」だけではありません。

「その場所で、自分の特性を持ってして、どれだけ充実した時間を過ごせるか」

そんな、既存のサービスでは表に出にくい多角的な情報を可視化し、障害の種類に応じた「行先の質」を追求するために、このアプリは誕生しました。

本アプリの本質:障害対応を超えた「目的地選びの自由」

「フェアぴあマップ」は、単なるバリアフリーマップではありません。同じ悩みを抱える当事者同士が、実体験に基づく「満足度」を共有し合うプラットフォームです。

1. 設備ではなく「体験」を評価する

例えば、車椅子ユーザーにとって「入れるか」という確認を超え、「その空間をどれだけ楽しめたか」を評価軸に据えます。
また、精神障害・知的障害の方であれば、混雑や音の刺激だけでなく、スタッフの自然な配慮や、パニックに陥りにくい導線など、数値化しにくい「満足の本質」を可視化します。

2. パーソナライズによる「隠れた情報」の抽出

ユーザーそれぞれの障害属性に合わせ、その人が最も重視する「満足の条件」に基づいた口コミを優先表示します。自分と似た感性を持つ仲間の評価を参考にすることで、失敗のない、心から楽しめる外出先選びを可能にします。

3. 徹底したアクセシビリティ(WCAG 2.1準拠)

情報の受け手も送り手も、あらゆる条件でストレスなく利用できるよう設計しています。

  • 色の濃淡による判別がしやすいデザイン
  • 視認性の高い高コントラスト設計
  • スクリーンリーダー(音声読み上げ)への完全対応

情報の透明性を、最新の技術面からも支えていきます。

今後の展望:誰もが「行きたい場所」を自由に選べる社会へ

本アプリは広告収入により運営し、ユーザーの皆様へは永続的に無料で提供します。

私たちは、このプラットフォームを通じて、障害者が「ただ行ける場所」を探すのではなく、「本当に行きたい、楽しめる場所」を自由に選べる社会を目指します。

現在はリリースに向けて最終調整を行っている段階です。このアプリが、あなたの日常をより彩り豊かなものにする「最高の踏み台」になれるよう、全力を尽くしています。

【読者の皆様へ】
「フェアぴあマップ」が形にするのは、当事者の皆さんの声そのものです。リリースされた際は、ぜひあなたの「体験」をシェアしてください。
あなたの投稿が、誰かの新しい一歩に繋がります。